ひの(@Hino__Blog)と言います。
このページでは、社会保険労務士になるための具体的なステップを解説いたします。
僕は、3回の受験を経て、2019年の社会保険労務士試験(社労士試験)に合格しました。
社会保険労務士試験に合格したことで、自分の人生に選択肢が生まれ、会社にしがみつくしかなかった状況から抜け出すことができました。
自由と自信を手に入れて日々生き生きと仕事してます!
取得後の選択肢が多いのが社労士資格の一番の特徴です!
と思っていただけるよう、とにかくわかりやすくをモットーに書きたいと思います。
初めて社労士を知った方でもできる限りわかりやすく、
社労士の魅力やなるための方法を紹介していきます
あわせて、よくある疑問の、
こんな疑問も全てこの記事で解決します。
「とにかくわかりやすく」を目指します!

【STEP0】社会保険労務士をオススメする理由

さて、そもそもなぜ社労士資格の取得をオススメするのでしょうか。
それは端的に言えば2点あります。
【社労士をおすすめする理由】
・自分の価値を高めるため
・自己実現を達成するため
です。
自分の価値を高めるために社労士になる
社労士をオススメする理由の1つ目は、自由を手に入れるためです。
会社勤めをしている場合など、会社って悩みが多いですよね。
会社で働いていて悩むことの全ての源泉は、その会社に依存するところから来ています。
本当にしんどい悩みがあっても、その会社を辞めてしまうと自分の働き口がない(もしくはそう思い込んでいる)ことが全ての原因なのです。
イメージとしては下図のような感じです。

社労士資格を取得することで以下のようなメリットが生まれ、1本の縄だけで会社に支えられている自分から抜け出すことができます。
・自分の社労士事務所を開業できる
・転職時に引っ張りだこの人材になれる
・会社で知識豊富な有能な人材と一目置かれる
・社労士試験で培った勉強習慣を生かして様々なスキルアップを目指す自分になれる
とにかく自分が人生を選択できるようになることが大きいです。
上のイメージ図で言うと、何個もの風船を持たせてくれるのが社労士資格なのです。
ちなみに、僕も会社を辞めたいと言う悩みがあって、社労士試験を受験しました。
その時の話は以下の記事にまとめています。
https://syakai-hokenn.com/archives/syarousi-jyuken-kikkake/社労士は悩みを抱えた人を救える仕事ができる
社労士をオススメする2つ目の理由は、自己実現、仕事のやりがいです。
詳細は後述しますが、社労士はよく「ヒト」の専門家と言われます。
大まかに言えば、社会保険制度を通じて職場の労働環境をより良くする専門家です。
自分が職場で感じた理不尽、辛いこと、こうしてもらえればもっと楽しく過ごせたなど、自分の辛い経験があるからこそヒトに寄り添うことができますよね。

社労士の仕事はこういった経験が仕事に直接生きてくる仕事です。
自分と同じような経験をしている人のために役に立って、その悩みを解決してあげられるって素敵なことだと思います。
またそういう経験がない人にとっても、人が幸せに働ける社会を作っていくというのはとってもやりがいがあると思います。
人は人のために働くことに幸せを感じるのです。
【STEP1】社労士ってどんな資格?

では社労士ってどんな資格なのでしょう。
社会保険労務士連合会は一言で社労士のことをこう言い表しています。
企業の成長や働く人の笑顔をサポートするエキスパート
社労士に求められる役割
人に寄り添う仕事ができる社労士ですが、求められる役割は次の4つです。

これらの役割を果たしながら最終的には、
とてもやりがいのやりがいのある資格だと言えます。
うちの職場にも凄腕の社労士さんが来て欲しかった・・・
社労士の具体的な仕事内容
具体的にはどんな仕事を行なっているのでしょうか。
仕事の内容も大きく分けると4つです。

どれも専門的な知識が必要なものばかりですね。
企業としてもこれらの業務を社内の人材で全て行うとなるとなかなか厳しいものがあります。
これらの業務の複雑さとミスによる影響の大きさが専門家としての社労士が必要とされる理由となっています。
社労士についてもっと詳しく知りたい!という方は以下の記事をご覧ください。

【STEP2】社労士試験ってどんな試験?

社労士になりたいと思ったら、社労士試験に合格しなければいけません。
では、社労士試験とはどのような試験なのでしょうか。
社労士試験の概要
受験資格
まず、社労士試験を受験したいと思っても誰でも受けられるわけではありません。社労士試験を受験するためには受験資格が必要となります。
受験資格については、社会保険労務士試験オフィシャルサイトをご覧ください。
多くの人が当てはまりそうな受験資格を簡単にご紹介すると、
1:学歴(4年制大学卒業など)
2:実務経験(社会保険適用の事務などを3年間経験)
3:試験合格(行政書士試験合格など)
4:過去受験(社労士試験の過去受験))
です。
試験概要
試験の概要 | 内容 |
---|---|
日程 | 8月第4日曜日(年1回) |
出題科目 | ・労働基準法 ・労働安全衛生法 ・労働者災害補償保険法 ・雇用保険法 ・労働保険の保険料の徴収等に関する法律 ・労務管理に関する一般常識 ・健康保険法 ・国民年金法 ・厚生年金保険法 ・社会保険に関する一般常識 |
試験形式 | 全問マークシート ・選択式問題(40問(各科目5問)) ・択一式問題(70問(各科目10問)) |
試験時間 | ・選択式 1時間20分(AM10:30〜11:50) ・択一式問題 3時間30分(PM 1:20〜 4:50) |
記述問題がないので勉強しやすいですよ。
ちなみに選択式問題と択一式問題とは次のようなものです。

合格基準点
合格基準は、各年の試験の難易度(受験生の出来)などによって変動します。
ただ、毎年概ね6〜7割程度の得点で合格となります。
だいたい選択式は5問中3点
択一式は70問中42〜49点程度取得できれば合格です。
社労士試験の難易度・必要な勉強時間
社労士試験はどのくらい難しいのでしょうか。
私が思う社労士試験の難易度は、
法律初学者である一般的なサラリーマンが
1年間一生懸命勉強して合格レベルに達する程度
と考えます。
なぜなら僕が「法律初学者で一般的なサラリーマンだから」です。
合格は2年程度かかりましたが、1年間経った時点では合格レベルに達していました。
また、一生懸命というのは平均1日2時間程度です。
よく、資格の難易度の目安として合格率が持ち出されますが、全く気にする必要ありません。(ちなみに社労士試験の合格率は近年概ね6%前後です)
要は、
自分がどのくらいの勉強で合格レベルに達するか重要なのであって、他人がどれくらい受かったのかなど関係ありません。
【STEP3】社労士試験の勉強ってどうやったらいいの?

社労士試験の勉強を始めようと思ったらどのようなことを検討すれば良いのでしょうか。
ここからは社労士試験の具体的な勉強の方法を解説したいと思います。
社労士試験の勉強スケジュール
社労士試験の勉強は次のようなスケジュールで行うと良いでしょう。

1年の勉強期間が取れる場合の想定スケジュールですが、勉強の開始が遅れた場合はインプットの期間を短くしましょう。
コツとしてはとにかく早めにアウトプット学習を開始することです。
社労士試験の対策方法検討(独学か通信か)
具体的にどのように勉強をしたら良いのでしょうか。
社労士の勉強方法には主に以下の3つがあります。
1:独学
2:通信講座
3:通学講座
ただ、サラリーマンとして働きながら通学講座を受講するというのはなかなか厳しいと思いますので、このブログでは独学と通信講座に絞って比較検討したいと思います。
独学と通信講座それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

独学の場合
独学の場合、書店などで販売しているテキストと問題集を購入して本試験に挑むこととなります。
テキストと問題集を揃えたとしてもせいぜい5000円前後です。
また、書店にて実際にテキストを手に取りながら自分に合うかどうかを確認できるのもいいですね。
私のおすすめの独学テキストはユーキャンの速習レッスンです。
その他のテキストも実際に購入して比較してますので、以下の記事を参考にしてください。

通信講座の場合
通信講座の場合は、各通信講座を開講している会社に申し込んで教材を一式手に入れてから勉強を開始することとなります。
通信講座の相場としては、
5〜15万程度と幅が広いですが、各通信講座で特色があります。
以下の記事に特徴をまとめていますので参考にしてください。

【STEP4】社労士試験合格後はどんな未来か

この章では社労士試験合格後にどのような未来を選択肢として持てるのかを解説したいと思います。
社労士資格には3つの活用方法がある
社労士試験合格後に社労士として活動する道としては主に次の3つです。
1:独立して社労士業を開業!(開業社労士)
2:会社に勤務して社労士として活動(勤務社労士)
3:来たるべき日に備える(その他社労士)

社労士は食えない資格なのか
よく、「社労士は食えない資格だ」などという記事を見かけたりします。
他の士業、弁護士なんかも、もう食えないとか言われますよね。
要は社労士だけじゃなく、全部そう言われているだけです。
全く気にする必要がありません。
食えないとされている理由は大体、
・実務経験がないのに資格だけ取っても意味がないから
・営業ができなければ仕事がないから
というものに集約されるかと思います。
これをみた僕の感想は、
なに当たり前のこと言って人を不安がらせているんだ
と憤りを感じます。
実務経験がないなら積めば良いだけの話です。
営業ができないと仕事がないのは何も社労士に限った話ではないです。
そして、やる前から不安に思って行動しないというのが一番最悪の選択です。
社労士として活躍することを夢見てせっかく頑張って取った社労士資格なのに、やる前から可能性を潰すようなことはやめましょう。
いつだって思い立った日が始まりの時です。

これから社労士試験を受けようと考えている人へ
1つ僕が大好きなお話を紹介させていただきます。
90歳のおばあちゃんに、
「何か後悔していることはありますか?」
ときくと
「バイオリンを60歳の時にやりたいと思ったけど、もう遅いと思ってやらなかった。あれから始めてれば30年も演奏できてたのに」
と答えた。
人生、後悔しないように生きたいですよね。
何かに挑戦しようと思った時に、自然と湧き出てくる「自分なんて」や「今更チャレンジしても・・・」なんていうやらないための理由
そこに耳を傾けてしまうと、いつか後悔する日が来ます。
社労士試験、少しでも挑戦したいという思いがあるのならぜひ、挑戦して欲しいです。
結果としてうまくいかなかったとしても、やらないままの人生とは絶対に何か違います。
このブログが皆様のチャレンジの第一歩の手助けとなればとても嬉しいです。