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司法書士

司法書士会に登録しないどうなる?会費、メリットなど解説

shihoushosikai

司法書士会について解説

こんにちは!

みなさんは、司法書士試験に合格したあとについて、想像したことがありますか?

司法書士試験に見事合格できた!早速司法書士として働き始めよう!

ひの

ちょっと待ってください!正式に司法書士として活動していくには、司法書士試験に合格してから、やるべきことがあるのです。

そのやるべきことというのが「司法書士会への登録」です。

司法書士会について、ご説明できればと思います。

ぜひ、最後までお付き合いください。

この記事の信頼性

ひの

ひのブログ司法書士部門執筆者:ひの(社会保険労務士、FP2級資格保有者)

僕はひのと言います。

3度の社労士試験受験、2年半の試験勉強を経て令和元年度社労士試験で合格しました。

長きにわたる士業の受験勉強を経験し、試験で抑えるべきツボと、必要な対策は理解しています。

社労士についても、社会保険労務士会というのがあります。

士業試験に受かったあとに必要となる手続きです。

自身の経験を踏まえながら、正確な情報をお届けできればと思っています。

司法書士部門の記事については、法律専門家監修済み。

司法書士会とは?役割や費用などの基本情報

そもそも司法書士会とはなんなのか(基本情報)について説明します。

司法書士会とは

司法書士法によれば、司法書士として業務を行なっていくには、司法書士会への入会が義務付けられています。

では、司法書士が入会を義務付けられている司法書士会という組織は、どのような目的で活動し、どのような活動をしているのでしょうか?

司法書士法第62条から引用すると、

【司法書士会の目的】

「司法書士会の会員の品位を保持し、その業務の改善進捗を図る」

「司法書士の登録に関する業務を行うこと」

というものがあります。

これら目的の実現のために、司法書士会では、

・司法書士会員の指導(研修会の実施など)

・連絡に関する事務(司法書士会入会の審査など)

を行なっています。

司法書士会は、各都府県に1つずつ、そして北海道に4つの合計50会あり、全てを合わせて「日本司法書士会連合会」といいます。

ひの

要は「司法書士になるためには入会が必須の会なんだ!」ということです


次に説明するように費用は少々かかってしまいますが、司法書士会は会員の登録日や年会費で活動できているだけでなく、登録しないと司法書士になれないので、司法書士の業務を行なうひとは必ず登録しましょう!

登録方法や具体的な流れについては後ほど説明します。

司法書士会の登録費用・年会費

司法書士会に入会するには、以下の費用が必要になります。

・入会時に支払う入会金(1回だけ)

・継続的に払い続ける年会費

入会時に払う必要のある項目とその費用がコチラです。

・入会金:25,000〜30,000円

司法書士会に収めるお金です。収める対象が「日本司法書士会連合会」ではなく、各都道府県の司法書士会になるので、それぞれによって金額が異なります。

・登録手数料:25,000円

これは、司法書士会の名簿に登録するのに必要です。司法書士法に定められた金額です。

・登録免許税:30,000円

登録費用に対する税金です。司法書士会ではなく国に払うお金ということになります。

次に入会した後も支払わなければならない年会費の値段がコチラです。

・年会費:20,000〜30,000円

各都道府県の司法書士会によって異なります。

ひの

司法書士会に登録しないと司法書士として業務を行えないことは法律で定められているので、必ず登録してください。

司法書士会に登録する前にやるべきこと

司法書士会への登録方法をご説明する前に、登録前にやっておかなければならない研修があります。

研修を受ける

司法書士法によると、司法書士として業務を行うには、司法書士試験に登録することの他に、司法書士の研修を受けることが定められています。

研修は3回行われます。

【研修のスケジュール】※司法書士試験最終合格発表:例年11月初旬

①中央研修の前期日程:12月初旬から1月中旬

中央研修の後期日程: 1月下旬

②ブロック研修:中央研修のあとすぐ。各地域ごとに開催

③司法書士会研修:各司法書士会にて時期は異なる

ひの

司法書士会研修は、実際に司法書士事務所に配属されて、司法書士としての業務を体験します。

これらの研修を終えたのち、各司法書士会に登録を開始します。

司法書士会登録の必要書類を用意する

試験後の研修を終えて、司法書士会に登録する前に、必要書類を用意します。

以下の書類が必要になります。

・司法書士登録申請書

・司法書士会入会届

・誓約書

・履歴書

・司法書士名簿

・司法書士試験合格証書

・特別研修終了確認シート

・印鑑届出書

・戸籍謄本

・身分証明書

・職印、印鑑

ひの

書類に不備があれば申請のやり直しになるので、慎重に準備をしましょう。

ちなみに自分で用意できない書類は、司法書士会にて入手できます。

司法書士会への登録方法

さて、いよいよ司法書士会への登録です。

研修を終え、必要書類を用意した上で、以下の流れに沿って登録しましょう。

  1. 必要書類に必要事項を記入し、登録したい司法書士会へ書類を提出
  2. 司法書士会の面談を受ける
  3. 日本司法書士会連合会が書類等に問題がないかを審査する
  4. 審査が通れば、登録証が交付され、入会完了
ひの

書類を提出して面談を受ければ、あとは待つのみです

司法書士会に登録するメリット

司法書士試験に合格したとはいえ、費用の支払いもありますし、すぐに司法書士会に登録するのは気が引けますね。

そもそも司法書士会に入れば、どんなメリットがあるのでしょうか。

司法書士会に登録するメリットは、以下の2つになります。

・司法書士として業務を行える

・司法書士として成長できる

それぞれについて詳しく解説していきます。

司法書士として業務を行える

司法書士会に登録すると、司法書士としての業務を行えます。

というか、登録しないと行えません。

「司法書士という資格を武器に就職したい」

「国家資格に合格したというステータスが欲しい」

といった人は登録する必要がありませんが、基本的には登録が必要です。

また、登録すると司法書士として正式に認められたことになるので、さまざまな人からの信頼獲得にもつながります!

司法書士として成長できる

司法書士でなくとも、法律関係の仕事に就いている人は、勉強し続ける必要があります。

法律は毎年改正されるものですし、他の司法書士等と差別化して専門性を高めないと仕事を獲得できないこともあるからです。

自身の成長の場として、例えば司法書士会が定期的に開催している研修に参加することができます。

ひの

司法書士として働いていこうと思っている人は、費用は差し置いて必ず登録するようにしてください!

司法書士の資格を最大限活かすには、登録が必須であることが分かりました。

司法書士試験に合格されたら、速やかに研修を受けて司法書士会への登録を済ませることをおすすめします。

司法書士会まとめ

司法書士会について説明しました。

なんとなく、試験にさえ受かれば司法書士として業務を行なえると思っていたかたも多いと思うので、少し残念と思われるかもしれません。

しかし、裏を返せば、司法書士会があるおかげで、安心して司法書士業務を行なえることも事実です。

仮に司法書士会が無ければ、詐欺司法書士が横行して利用者が安心して使えません。

なので、これから司法書士として働くうえでの必要経費だと思って登録を進めていただければと思います。

司法書士会への登録を済ませて、司法書士としての第一歩を歩まれることをお喜び申し上げます!